SBI新生銀行グループの柔軟な働き方~執行役員×従業員座談会
2021年12月にSBIグループ入りし、さらなる成長を目指すSBI新生銀行グループ。体制強化が図られ、組織のみならず、そこで活躍する従業員も多様性が増しています。そこで今回は、価値創造の源泉となる多様な従業員の座談会を開催しました。執行役員が聞き手となり、働く場としてのSBI新生銀行グループの魅力や、個人として、組織としての今後の成長に向けた課題や期待を、率直に語り合いました。
(本内容は、SBI新生銀行統合報告書2023にも掲載しています)
個人の変化に応じて柔軟にキャリアを築いていける
足立: 本日はさまざまなバックグラウンドを持つ皆さんに集まってもらいました。私自身も2021年に外資系金融から転職してきたのですが、SBI新生銀行グループは、中途採用やカムバック組も多く、思っていた以上にフレキシブルな環境だなと感じました。働く場としてのSBI新生銀行グループは、皆さんから見ていかがでしょうか。
辰巳: 私はもともと福岡で働きたくてアプラスに地域限定職で入社したのですが、経験を積むうちに新しい挑戦がしたいと思い、社内公募に応募しました。上司が積極的に動いて話を通してくれて、すんなりと異動が決まり、今は2年間の期間限定で東京の本部で勤務しています。こうした経験ができるのはありがたいなと思います。昨年には、居住地を変えずに、東京の本部業務を経験するという働き方もオペレーション本部で試行しています。
足立: 人が職場に求めるものは、ライフステージによって変化するものなので、会社もそれに対応できると良いですね。
唐沢: 私もライフステージの変化にあわせて制度を活用しています。夫の海外転勤が決まって一度退職したものの、5年後に帰国し、復職することができました。ちょうどカムバック制度が正式に導入されようというタイミングに退職したので、登録はしておいたのですが、帰国後に話を聞いたら、ますます働きやすい環境が整っていることがわかり、安心して復帰しました。
ただ制度ができる前から一度退職して戻ってくる人は少なからずいたので、あまり不安は感じませんでした。子育てとの両立支援は以前よりも充実していると実感します。
足立: 当グループでは、カムバックする人は結構多いですよね。
岡本: 僕もその一人です。そもそも会社が嫌でやめたわけではなく、新卒からずっと同じ会社で働いていたので、違うフィールドでチャレンジしてみたかったんです。実際に外に出てみると、当たり前だと思っていたことが魅力的に感じられたので、戻ってきました。私のいる市場営業部は中途採用が多く、バックグラウンドの異なる人が多く集まっています。良い意味で共通の常識のようなものが存在しない。意見ははっきり述べますし、業務内容・進捗共有は誰にとってもわかるようにする文化です。多様な経験、失敗した経験も共有でき、とても勉強になっています。
大政: 私自身は、転職経験はないのですが、そういう方に対する違和感は全くないですね。
私が今いる横浜フィナンシャルセンターではセンター長と定期的に1on1ミーティングを行っていて、働き方やキャリア形成についても率直に自分の思いを伝えることができます。この先ライフステージの変化があっても、意思疎通を図りながら、柔軟にアップデートしていけるのではないかと思っています。
組織としての強みをさらに活かしていくために
足立: 当グループは、さまざまな事業を擁し、組織も多様性に富んでいるところが魅力のひとつだと思います。皆さんは、当グループのビジネス上の強みや特徴はどこで、その強みをグループ全体で活かすためのポイントはどこだと考えていますか。
大政: 私はリテール部門なので、お客さま目線で考えたときに、実店舗もネットバンキングもあり、どういう形でも対応できることが大きな安心感につながっていると思います。特にネットバンキングは今後ますます必要とされていくと思います。SBIグループに入って基盤が強化され、より強みを活かした新しい試みをスピード感を持ってどんどんやっていこうとしています。また個店の所在地域の特長を活かした施策にも力を入れており、センター長との1on1の中で具体的な案を出して話を進めています。現場社員の声を形にすることは、多いと思います。SBIグループ全体に広げるには、どんどん交流して部署の壁をなくしていけるといいなと思っています。
辰巳: 私も、交流の場を増やしていけるといいなと思います。私はショッピングクレジット事業の新審査システムの開発に携わっているのですが、そこでSBIグループのシステム開発の方にご意見をいただき、自分たちだけでは開発できないところのアドバイスを集めています。あともう1つ、研修ツールのデジタル化による生産性向上にも携わっています。システムを導入したことで好きな時間・場所で受けられるようになり、研修時間の短縮にもつながりました。そういった部分でグループの力を感じます。
唐沢: 当行グループの強みの一つは、独自性だと感じています。外国籍の身内がいるのですが、SBI新生銀行は英語対応できる人が多く使いやすいそうです。もともと早くから預金通帳を発行しない口座を販売したり、32色のカードから好きな色を選べたり、多様性に富んだ銀行というイメージがあったと思います。それは今も良い形で受け継いでいて、アピールポイントに感じています。加えて私の所属する法務室の強みとして、新しい動きに遅れず取り組んでいると感じています。コロナ禍以降、リーガルテックサービスが発展してきて、いろいろトライアルしています。実際の効果が出るには少し時間がかかりそうですが、一定の情報が蓄積されれば一気に効果が出てくると聞いていますので、期待しています。
岡本: 他に他行との差別化要因を考えると、お客さまが求めるものを自由度高く設計できるところだと思います。為替のデリバティブセールスという仕事は、お客さまの要望に応じてスキームを設計していくのですが、組織として一律に「できない」と突っぱねるのではなく、全社でどうしたら要望に応えられるかを考えるお客さま志向が浸透しているので、事務や審査など関係各部門も柔軟に対応してくれてありがたいなといつも感じています。
また日頃から思いついたアイディアがあればすぐ口にしますし、それが良い提案であれば「やってみよう」とすぐに話が進みます。この強みを活かすには、交流以外に、もう少し早くからマネジメントを担い、小さなチームでもいいのでビジネスや人員をマネージする経験を得られるといいなと思います。
足立: いろいろな方が自分のユニークさをポジティブに活かして蓄積し、部門の枠を超えたコミュニケーションが進んでいったら、SBI新生銀行グループはさらに面白い組織になるのではないかと思います。SBIグループの一員になったことで、その良さをうまく活かして進化させ、新しいものを生み出していけるよう、皆さんと一緒に頑張っていけたらと思います。
本座談会を初め、SBI新生銀行統合報告書2023では、SBI新生銀行グループのさまざまな取り組みをご紹介しています。本座談会は「SBI新生銀行グループが生み出すインパクト」内、50~51ページに掲載されています。