見出し画像

グループD&I委員会の取り組み~ニュージーランド・UDCにおけるD&I推進について情報交換を行いました~

SBI新生銀行グループでは、グループ各社の役員で構成された「グループダイバーシティ&インクルージョン委員会(以下、グループD&I委員会)」を組織し、多様性の推進を軸にグループの人的資本の最大化に取り組んでいます。

委員会は毎月1回開催され、D&Iに関する課題や施策の実行に関してディスカッションや共有、振り返りなどを行い、グループでの実効性あるD&Iの活動につなげています。

7月のグループD&I委員会は、SBI新生銀行グループのニュージーランド最大のノンバンク、UDC Finance社(以下UDC)HRゼネラルマネージャー ヘザー・エリオットさんの来日に合わせて開催し、情報交換を行いました。

ニュージーランドは、世界で初めて女性の参政権を認めた国であり、女性の活躍が進んでいる国のひとつです。そして、ニュージーランドの多くの企業は多文化共生を重視しています。UDCにおいても、従業員の約半数が女性であり、組織を率いるリーダーの44%が女性です。また、世界各国から15カ国以上の異なる文化背景を持つ人々が集まっており、D&Iの推進と従業員のエンゲージメント向上に向けて様々な取り組みを行っています。

UDCのオフィスはニュージーランドで「ホットデスク」と呼ばれるオープンプランの職場環境になっており、役員も含めて皆が好きなところに座り仕事をし、職位に関係なくフラットなコミュニケーションがとりやすいように工夫されています。(日本でいう「フリーアドレス制」)

他にも、会社全体でたくさんの社員が活発にコミュニケーションができるようチャットラインを設けたり、ニュージーランドの先住民族であるマオリの言葉で集まり・集会を意味する「フイズ」と名づけた社員間で交流できるスペースを設けるなど、工夫がなされています。

UDCのオフィス内にある「フイズ」

また、職場においてもバイアスが起こらないよう十分注意しながら、多様なバックグラウンドをもつ社員が継続して役割を果たし、絶えず成果を出してもらうための取り組みも行っています。

例えば、性別におけるバイアスを除くため、採用においては、必ず候補者・面接者に女性が含まれるよう方針が決められています。また、採用時の報酬決定のプロセスは、性別や名前を伏せて行われ、応募者が担う役割と経験、そしてマーケットデータと比較しながら検討・決定します。

女性のエンパワーメントの風土醸成に向けて、SBI新生銀行グループでは 毎年3月8日の国際女性デーに合わせて各種取組を行っていますが、UDCにおいても、毎年、各種イベントが開催されます。女性のエンパワーメントやキャリア開発に焦点を当て、全従業員を対象としたパネルディスカッションなどが行われます。その取り組みはUDC内にとどまらず、ニュージーランドでは男性従業員の比率が高い自動車業界で働く取引先の女性従業員を招いて交流イベントを行うなど、女性のエンパワーメント向上やバイアスを減らすD&Iの推進を他社にも波及させています。

2024年3月の国際女性デーの様子と正義と尊厳のシンボル紫を使用したPurple Cup Cake

また、ワーク・ライフ・バランスが確保できるよう出社と在宅を組み合わせたり、出社時間を調節したりすることができます。産休の制度や育児、家族が病気になった際のサポートなどを充実させて、従業員がUDCで働きたいと思ってもらえるよう取り組んでいます。
このようなさまざまな取り組みの積み重ねが従業員エンゲージメントを高めることにつながっています。

UDCにおいても、従業員エンゲージメントの向上は、ビジネスの成功に欠かせないものとして位置づけ、その向上のためには継続的な取り組みが重要であると考えています。社員へのヒアリングやエンゲージメントサーベイの結果を踏まえた組織課題の把握・改善を繰り返し行い、エンゲージメントの高い状態が維持できるよう取り組みを進めています。

ニュージーランドは女性の活躍が進んでいる国のひとつですが、D&I推進やバイアス・偏見をなくすための工夫が今も継続して行われています。
前提となる環境は異なりますが、日本を拠点とするSBI新生銀行グループ各社においても、フリーアドレス制の導入、多様な働き方、育児・介護へのサポート、女性活躍などUDCと同様に各種環境整備を行ってきました。
多様な従業員の一人ひとりに最大限の力を発揮してもらうための従業員エンゲージメント向上への取り組みについても、あらためて学ぶべきことが多い実りある情報交換となりました。

これからも多様な社員がやりがいを感じ、活躍し続けることができるよう、風土醸成や課題に対する取り組みを継続していきます。

ヘザーさんと情報交換を終えた後のグループD&I委員会 集合写真
こちらは、SBI新生銀行グループに関する記事です

関連する記事はこちら👇