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「共生」の明日につながるファンド 待っている障がい者のためにできること【Vol.3】

新生銀行グループの昭和リースが取り組んだ、日中サービス支援型の障がい者グループホームの開発・運営を目的とするファンドの組成。その立ち上げメンバーが語るvol.3では、今後の展望などをお届けします。誰もが分け隔てられることなく共生できる社会を、決して夢物語に終わらせない! そんな想いを実現すべく金融だからできることを活かして進む二人からの、希望あふれるメッセージです。

「共生」の明日につながるファンド 待っている障がい者のためにできること【Vol.1】の記事はこちら📌

「共生」の明日につながるファンド 待っている障がい者のためにできること【Vol.2】の記事はこちら📌

語るひと:
昭和リース
スペシャリティファイナンスビジネス部門ヘルスケアビジネス部
シニアマネージャー 稲垣哲也
パートナービジネス部門事業開発部
次長補       國井洋平

持続的な取り組みを目指して 
「昭和リースだからできること」を考える

ーー障がい者の住まいが圧倒的に不足する現状に向け、ファンドの組成が確実な一石につながっていく期待があります。おふたりが感じているやり甲斐や、今後の取り組みへの想いを聞かせてください。

稲垣:私たちを突き動かしているのは、「重度の障がい者の方は、安心して暮らせる住まいをお待ちになっているはずだ」という思いです。特に、入居希望者が40代後半で親が70~80代という層には喫緊の課題になります。親世代が高齢になる中、速やかに動かなければなりません。このファンド組成により、たとえば介護事業を手がける企業などが参入してくるという期待もあります。参加する企業が増えるほど、障がい者の方にとって暮らしやすく、目指すべき共生が見えてきます。優良な業者が参入し、健全な仕組みを構築するための支援ができればと思います。

そこで期待しているのが、國井さんの行動力です。それは、社内でもいい意味で異質なもの。彼は社会的に意義のあるファンドを立ち上げ、出資することに力を入れる事業開発部という部署で奮闘しています。リース業界は融資と同様で、発生した案件を「やるか」「やらないか」の二択です。ところが、今回は何もなかったところにファンドを創り、サービス、事業を回す仕組みをつくる必要がありました。融資による資金提供ではなく出資による資金提供であり、これが昭和リースならではの取り組みになる。新たな領域への一歩として、私たち自身にとっても意義深いものになるでしょう。

誰もが安心して暮らせる住まいと社会を!

國井:私は、「障がい者のためになれば」という一心で走り出しました。その先に見えてきたのが、このファンドとSDGs、サステナビリティといったキーワードとのつながりです。私という個人の想いと社会課題がリンクし、金融機関の仕事として結実していくことは、大きな醍醐味です。私自身、これまでの業務で「0を1にする」ことに喜びを感じてきました。自分が創出する価値が会社の価値の向上につながり、より良い社会にもつながっていくと信じています。
 
そして、ファンド組成を通して感じたのは、まだまだ「障がいに関する業界はわからない」という声が多いということでした。ですので、障がい者の住まいについて知って頂き、共生の未来を望みながら、課題解決に向けて語れるようにしていければと思います。そこには「ビジョンのあるものに納得して資金を出せる」というファンドの強みが発揮されるはずです。金融機関の私たちができることを最大限にやっていきます。

「障がい者の住まい」に対して 
金融機関だから描ける明るい未来

國井:今後の展開ですが、SBIグループの一員となることで、このファンドがさらに飛躍できる可能性を感じています。個人向けデジタル金融、ブロックチェーンの仕組み※ などとの融合も視野に入ってくるからです。クラウドファンディングの盛り上がりもありますが、これは個人もこのファンドの資金の出し手になり得るということです。私たちの取り組みと個人をつなぐ、金融仲介の役割として期待を持っています。

※ブロックチェーンは「分散型台帳」とも呼ばれ、新しいデータベースの技術です。高いセキュリティ、システムの中央管理者を必要としない仕組みから、個人が安全に、積極的に利用できる金融の仕組みとして注目されています。

私たちはサステナビリティ経営を中心に据える新生銀行グループの一員として、ビジネスとしてお金を循環させていく仕組みを目指していきます。こうして存在感を発揮していくファンドは「障がい者の住まい」を支えていく仕組みづくりのひとつです。誰も置き去りにしない、すべての人を視野に入れ、より良い暮らしを支えていく。それが、今求められる「共生」のあり方です。金融機関、新生銀行グループだからこそできる取り組みです。

グループ内で拡大していくのか、グループの外にさらなるパートナーを求めていくのか、方向性は話し合っていきますが、公共性の高いファンドを循環させていきたいという想いは変わりませんし、さらに規模を大きくしていきたいと考えています。先ほど挙げたクラウドファンディングは一般の個人も広く巻き込んでいく取り組みですし、稲垣さんが言及したようにファンドが大きくなるほど各業界から参入する企業が増え、好循環によって持続し続けていく仕組みのあり方が見えてきます。私たちはその仕組みを作り、牽引していく金融機関として明るい未来を描いていければと思います。

こちらの記事は、新生銀行グループの昭和リースに関する記事です。

昭和リースの「障がい者向けグループホーム」についてのプレスリリースはこちら(昭和リースのサイトへ遷移します。)

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