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共感と継続~新生銀行グループの社会貢献活動【Vol.3】

新生銀行グループは、社会の発展に貢献する「良き企業市民」としての役割を果たすため、社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。「共感と継続~新生銀行グループの社会貢献活動」の最終回【Vol.3】では、地域コミュニティとの継続的な活動から生まれる人と人との信頼関係が、多角的な活動に進化すると同時に地域とより深く繋がる取り組みに発展していったストーリーを紹介します。

「共感と継続~新生銀行グループの社会貢献活動【Vol.1】」はこちら📌

「共感と継続~新生銀行グループの社会貢献活動【Vol.2】」はこちら📌

語るひと:
新生銀行 グループIR・広報部
部長     石井博司
部長代理   江頭優子

継続的な活動が
地域に寄り添った貢献につながった 
一連の復興支援を振り返る

――2022年1月、東日本大震災の復興支援活動に対して、相次いで感謝状が授与されたそうですね?

江頭:はい。宮城県南三陸町から感謝状を授与された際には、復興の進捗に合わせて支援ニーズを汲んだこれまでの活動について、町長から感謝の言葉もいただきました。また、宮城県東松島市社会福祉協議会が主催した令和3年度東松島市社会福祉功労者表彰においても感謝状を授与されました。これは、2013年度から7年間にわたって行ってきたクリスマスコンサートが、東松島市社会福祉協議会が目指す「人と人、人と地域がもう一度つながり、『互いの顔が見える関係性づくり』につながる地域コミュニティの再生」に寄与した、と評価いただいたものです。私たちにできる貢献のかたちを考え続ける中、復興支援活動によって結ばれた、確かな絆を感じることができました。

南三陸町および東松島市社会福祉協議会からの感謝状

石井:Vol.1、2の記事ではコロナ禍を通して模索し続けた社会貢献活動のあり方、金銭基礎教育プログラム「MoneyConnection®」を通した若者のサポートなど、さまざまな取り組みを紹介してきました。それらの取り組みも含め、震災直後の支援を経て復興支援を長く続けてきた中、江頭さんが言ったように、この取り組みを通して地域の方々の思いを肌で感じることができています。私たちが社会貢献活動を通して震災を風化させずに考えていくこと、それが地域に寄り添った活動に結実していくものと考えています。

10年という節目を迎えてなお続く 
被災地の復興の歩みを分かち合う

東日本大震災遺児への支援活動

――その他にも、さまざまな取り組みを進めていらっしゃいますね。

石井:グループIR・広報部では社会貢献活動の一環として、グループの従業員に向けた「社会課題を知る・学ぶ」オンラインセミナーを開催しています。東日本大震災から10年目という節目になる2021年3月にはあしなが育英会から講師を迎えました。あしなが育英会は、病気や災害、自死(自殺)などで保護者を亡くした子どもたちを奨学金、教育支援、心のケアで支える民間非営利団体です。セミナーでは、震災で保護者を失った子どもたちの支援について解説をいただき、あしなが育英会が「心のケア(グリーフケア)」に注力していること、コロナ禍で奨学生が直面している現状、新生銀行グループの寄付金がその支援にどう活用されているのかもお話しいただきました。

オンライン語り部ツアー@宮城県南三陸町

南三陸町震災復興記念公園

江頭: 「社会課題を知る・学ぶ」オンラインセミナーは、復興支援活動に関連した特別セミナーも実施しています。2021年9月、宮城県南三陸町で復興に尽力してきた方によるオンライン「語り部ツアー」を企画しました。これまで継続して実施してきた現地での復興支援活動も、2020年はコロナ禍で残念ながら見送りになってしまいました。そこで、現地での活動を支援してくださっている南三陸研修センターのスタッフの方々と「それでも、何かできることはないか」と話し合い、この語り部ツアーが実現しました。

このオンラインツアーは、2020年秋に開園した震災復興祈念公園を歩きつつ、震災を経験した語り部のメッセージを届けるプログラムにしました。10年が経過した今だから伝えられることがあります。メッセージからは被災以降の現地の歩みを知ることができ、安心と安全、持続性を最大限に考えたまちづくりの中に、震災後の新たな地方創生の姿を垣間見ました。また、コロナ禍で困難が続く中でも、工夫を重ねて取り組む南三陸研修センタースタッフの姿勢も印象的でした。支援活動で接した被災された地域の住民のみなさんの姿に重なってとても頼もしく映り、私たちも勇気づけられました。

継続の中で進化する社会貢献活動 
協働先、支援先との関係をさらに深化させていく

――今後の社会貢献活動について、展望をお聞かせください。

江頭:南三陸町、東松島市社会福祉協議会から感謝状をいただき、復興支援で培ってきた地域との関係性をあらためて感じることができました。継続してきて感じるのは、「私たちがやりたいことをやる」のではなく、「地域の方が望んでいることは何か」に思いを馳せ、理解に努め、寄り添っていくということです。丁寧なコミュニケーションを継続して関係性を作っていく。その積み重ねしかありません。そういった姿勢を大切にしながら、社会貢献活動を考えていきたいです。

石井:Vol.1で「人は理と情が揃って初めて動くもの」と言及しましたが、地域に密着した活動で感じたのは、まずしっかりと情でつながって、その上で理屈を通すこと。その順番の大切さです。江頭さんが紹介したように、新生銀行グループの社会貢献活動は「地域の方のために何ができるか」を考えて多角的な活動に“進化”し、地域との関係性が深まる中で“深化”してきました。次世代の若者の支援、地方創生など、未来につながる社会課題の解決も視野に入ってきています。進化と深化――サステナビリティ経営を推し進める上で求められる社会貢献活動のかたちが見えてきたといえます。お互いに顔が見える関係性を大切にしつつ、今後もこういった活動を継続していければと考えています。

こちらの記事は、新生銀行グループに関する記事です。

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